ほぼ月刊IVL通!

中国アイデンティティファイブプロフェッショナルリーグの記事を中心に細々と更新しております。

2021秋季プレーオフ延期についてあれこれ

 新年、明けましておめでとうございます。本年もマイペースにIVLに関する記事をちょこちょこと書いていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 さて、昨年の大晦日から今年の三が日にかけて成都で行われる予定だったIVL2021秋季プレーオフですが、初日の第2試合から急遽中止となり、今月1月13日から16日まで広州にて改めて行われることになりました。

 これは新型コロナウイルス感染症対策でもあると思うのですが、第2試合の最中に突如中断となり、結局は中止となるという異例な状況でした。ですが試合の最中に中断、とならなかっただけまだ良かったです…。

 秋季プレーオフは当初、観客を入れての開催となる予定でした。ですが、会場設営も完了し、正に開催直前で政府の通達があり、観客を入れての開催を急遽断念。その経緯から運営サイドは新型コロナウイルス感染症対策をかなりしていたとは思いますが、やはり選手や運営が本拠地である広州から成都へ遠征しての開催、ということがもしかしたら政府に睨まれてしまった要因とも言えるかもしれません。また、秋季プレーオフは中止になったのに、他のイベントは開催できているという事実もありますし、現在はゲームのイベント自体が政府からあまりよく思われていないのかもしれません。

 中国政府があまりゲームをよろしく思っていないことは、直近の未成年者への規制や過去の様々な事実からよく分かります。若年層のゲームやインターネット依存というのが大きな理由でしょう。政府は企業にゲームライセンスを停止するなどの規制を強化し、中国産のゲームはますます衰退していくのではないかなと個人的に感じています。第五人格以外の様々なタイトルが日本国内、そして世界でも人気ですし、そのゲームに夢中になっている方も世界中で大勢います。まさに今が稼ぎ時、なのに企業に対して規制を強化する、というのは中国自体に大きな影響を与えるのではないでしょうか。現にゲームライセンスを停止したことで昨年は多くの企業が倒産をしていますし、すでに中国国外に拠点を移している企業もあるようです。

 企業に対しても縛りを強化する政府ですから、これから国内のe-Sportsのクラブや選手達に対しても規制をしてくるのではないかな、と思ってしまいます。IVL以外にも世界的に人気ゲームであるLeague of LegendsのプロリーグであるLPLや、中国国内で大人気の王者栄耀のプロリーグであるKPLなど、中国には様々なタイトルのプロリーグがありますし、そこにまで規制が及んでしまったらどうなるか…。以前の未成年者への規制のこともありますし、中国政府の動向も少し気にしていくことも、e-Sportsの選手達を応援していく上でもしかしたら必要なのかもしれません。

 さて、秋季プレーオフですが現段階で一番有利なのはFPX.ZQなのではないかなと思います。彼らはACTをストレートで破り、次の勝負の対策ができる段階にあります。一度勝てているということは彼らに自信がつくことでしょうし、大会慣れをしている彼らにとってなかなか有利なのではないでしょうか。そして久しぶりにiron選手が戦線に復帰しましたね。COAⅤ予選まではお休みだと思っていたので驚きました!やはり下から優勝を狙うとなるとこの4人の編成は安定していますし、Afu選手も安定しているので、FPX.ZQの優勝もあるかな?と思ってしまいます。

 

 思わぬ延期もありましたが、5チームそれぞれ優勝を狙っているはずです!プレーオフ開始までの期間に対策を練る時間はまだまだ十分あります。どのチームも最後まで諦めずに頑張って欲しいです!

 試合開始は1月13日 日本時間13時から! 第1試合はWolves VS GG からスタート!

 今年もIVLから目が離せません!