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COAⅤ 中国大陸出場チーム決定!

 約1か月の長い戦いを終え、ついにCOAⅤ中国大陸予選が終了!

 今回は過去最強のアマチュア戦隊が揃っていたことや、予期できないアクシデントや番狂わせもあり、見ていてかなりハラハラした試合も多かったのではないかなと思います。

 ですが、やはりIVL戦隊はプロ。アマチュア戦隊との差をひしひしと感じる試合ばかりでした。練習量の違いと今までの経験が彼らの強さとしてプレーに表れていたなと思います。

 今回はCOAⅤ出場決定チームの簡単な印象をまとめていこうと思います。

 

 まずは、得点第1位と2位で予選をパスした2チーム。

Wolves

 彼らは何といっても、最強サバイバーと天才肌のハンターのチーム。そんな彼らも去年の予選では最後の最後で敗退。最もチャンスがあったが故に涙を呑んだ、苦い経験があるチームです。

 サバイバーは安定して逃げられることができますし、動きに隙がないと言っても過言ではありません。唯一弱いところがあるとするなら救助面でしょうか…しかし、そこも隙はほぼありません。彼らの試合は、見ていて不安のない動きというのはこういうことか…と思わせてくれます。メインハンターのAlex選手はCOAⅤが選手として最後の戦いとなる予定です。Alex選手は天才肌ですし、操作面での技術も向上し、安定しています。そして彼の勝負強さはここぞというときに発揮されますし、それは彼が待ちに待ったCOAⅤでも発揮されるでしょう。

以上のことから、彼らが優勝に一番近いチームなのではないでしょうか。

 

DOU5

 得点数第2位で予選をパスした彼ら。最強ハンターであるDongX選手率いるチームと言ってしまえば、チームの特徴はすぐに分かるかと思います。

 確かにDongX選手は最強ハンターですが、COAのような大きな大会ではサバイバー陣にも注目して欲しいです。DongX選手も不調になることや心理的に不安になり、そこからなかなか吊れない、という試合も今までに何度かありました。以前までであれば、サバイバー陣も逃げられないということが多かったのですが、DOU5のサバイバー陣は意外と大きな大会では頼もしい存在だったりします。DongX選手が弱気になってしまったときこそ彼らが強気に構えて勝ちに持っていける、そういう実力があるサバイバー陣でもあるのです。

 最強DongX選手の陰に隠れてしまいがちなサバイバー陣ですが、いざというときは頼りになる、そんな彼らが今回のCOAⅤでもその頼もしさを発揮してくれるのではないかな、と思います。

 

予選A組 1位通過

MRC

 予選中、ある意味奇跡を起こしてしまった戦隊が本戦参加一番乗り。

 MRCはサバイバーが安定しているチーム。なので、彼らが勝てるかどうかはメインハンターであるXC選手の調子にかかってくることが多いです。IVL2021夏季では悪夢の10連敗を経験し、勝てない悔しさをどのチームよりも理解しているチームではないかなと思います。

 この予選で彼らは雷がクラブに直撃するという、通常ではありえないアクシデントに遭遇。お隣のDOU5の基地を借りることでギリギリ勝つことができました。そんな彼らの最近の傾向としては、自分のケツは自分で拭く、そういう形になってきたのではないかなと感じます。

 ハンターが4逃げをされてしまえば、次のラウンドではしっかりと4吊りをしてみせますし、サバイバーが3吊りをされてしまったら、次のラウンドでは3逃げをかましていますし、そういった意味で自分のミスは自分で取り戻す、という意識が強くなったのかな、と感じています。

 昨年はWBGに敗れ16強止まりだった彼ら。しかし、XC選手が4吊りをしなければ確実に負け、というところで泣き虫での4吊りをしてみせたように、今年のCOAではどんな奇跡を見せてくれるのか、楽しみです。

 

予選B組 1位通過

GG

 前回王者のGGが危なげなく予選通過。

 予選ではメインハンターはxawm選手でしたが、COA本戦からはついにエースであるPPXia選手が半年ぶりに公式戦の戦線に復帰。待ってました!

 予選までのメインハンター、xawm選手も秋季からずっと一人で戦っていましたが、戦いを重ねていく上でどんどん安定し、どのチームとでも戦える強いハンターに成長したと思います。彼の実力であれば不安はありませんし、緊張さえしなければ勝ちは間違いないのかなと思います。

 少し不安なのはサバイバー陣。IVL2021からはメンバーチェンジがあり、予選では負けないのにプレーオフなど大きな大会になると緊張から動けなくなってしまうことが多々見られているので、そこが心配かなと。グループマッチは問題ないと思いますが、本戦でその悪い癖が出ないといいのですが…。

 

予選A組 2位通過

Gr

 COA連続出場を果たしている彼らが今回も出場決定。今回は日本チームのZETAが予選敗退してしまったことで、全てのCOAに出場しているチームはGrのみとなりました。

 今回、Grが2度の番狂わせでこの位置についたことには、多くの人が驚いているのではないでしょうか。FPX.ZQ戦、そしてACT戦も第1ラウンドは大差で負けていましたし、Grは敗者復活組かな、と予想した方も多かったはず。チームとしてのCOAに対する思い、予選敗退は絶対にしたくないという思いが重なって、彼らの底力となったのではないでしょうか。

 今回、注目すべき選手は予選からの新メンバーであるac選手。初戦のMRC戦ではプロ初試合という緊張からかあまりいい動きはできませんでしたが、ICE戦からはチェイス面でかなり素晴らしい動きを何度も見せていました。それもそのはず、彼はS1ポストマンの実力を持つ選手です。2021秋季では調子がいまいちだった他サバイバーの調子も悪くありませんし、ハンターのPPX選手は彼の以前の代名詞である芸者も使用、そしてガードNo.26と彫刻師もブラッシュアップしていますから、去年のベスト16は余裕で越えられるのではないかな、と思います。

 予選で番狂わせを行った彼らが、グループマッチ、そして本戦でも番狂わせを行うのではないかな…と少し期待してしまいます。

 

予選B組 2位通過

WBG

 昨年から引き続きWBGもCOAに進出。

 WBGのメインハンターでエースといえばD選手でしたが、今回の予選は全てYmm選手がメインで参加しています。WBGに移籍してからD選手の陰に隠れてしまいがちだった彼ですが、スタメンに選ばれなかったとしても、卑屈にならずひたむきに日々練習に励み、今回はチームを引っ張る動きを見せました。

 サバイバー陣も夏季と秋季は危うい感じさえしましたが、しっかりと連携が取れてきたのかな、と思います。大きなミスもしませんし、何より不安定要素であったMaom選手とLibao選手が安定したプレーができていること、これが大きなポイントかと思います。

 グループマッチからはD選手が満を持して登場するようですし、現在の彼らの安定したプレーだと昨年よりも上に行けるはずです。

 

敗者復活戦通過

ACT

 敗者復活枠から、まずはACTがグループマッチへと駒を進めました。

 COA予選での嫌なジンクスとして、一番チャンスがあった戦隊は出場できない、というものがあります。それに去年引っかかったのはWolves。今年はもしかしたらACTが…?という考えが頭を過ぎりましたが、そんなジンクスを打ち砕いてくれたのが彼らの実力。

 予選途中でコーチが引退した中、彼らは彼らなりにBANやPICKを考え、何度負けても挫けずにしっかり戦い抜いたなと思います。やや救助面に不安があるかな、と感じることもありますが、特に不調はなさそうですし、グループマッチは余裕で上位にいけると思います。

 彼らの問題はGGのように緊張かなと思います…IVL2021夏季プレーオフではYue選手が緊張で真っ青になっていましたし、何とか緊張を乗り切って欲しいと思います。

 

敗者復活戦通過

FPX.ZQ

 ギリギリ最後の切符を掴み取ったのは、FPX.ZQ。今回、彼らが一番波乱の展開だったなと思います。

 彼らは調子が悪いということもありませんし、プレーを見ていて不安になることもありません。ですが、予選中はほんの小さなミスが最終的に大きな問題になってしまったな、という印象はあります。サバイバーは無理にハッチで逃げることを目指そうと思わず、ゲートから余裕で逃げられるのであれば、そのまま逃げればいい。ACT戦でそれをしなかったために、そこからどんどん転げ落ちるように彼らは最後まで追い込まれてしまったのではないかと。彼らとしては、多分ACTにもGrにも負けないだろうなと思っていたでしょうし、そのわずかな油断が、もしかしたらあったのかもしれません。

 あとはAfu選手の心理状態がものすごく悪かったようで…それをグループマッチやその先の本戦まで引っ張らないといいですが、メインハンターはAfu選手ですし、多分彼しか出ないと思うので、彼はかなりのプレッシャーを背負い続けなければならないなと。

 不死鳥の名を持つ彼らがどこまで飛び続けることができるか、それは多分Afu選手にかかっているのではないかなと思います。

 

 中国大陸はこの8組が世界大会に出場。

 まずは今週末のグループマッチからCOAⅤが開始。この8組がどんな活躍を見せてくれるか、今から楽しみです!