ほぼ月刊IVL通!

中国アイデンティティファイブプロフェッショナルリーグの記事を中心に細々と更新しております。

アイデンティティファイブ プロフェッショナルリーグ2021 秋季プレーオフを見てくれ

 早いもので2021年も残るところあと数時間。

 ですが、IVLはこの年末年始に2021年の秋季プレーオフが開催となります。日程は2021年12月31日から翌年2022年1月3日までの計4日間。昨年は年が明けてからの開催でしたので、今年は1週間ぐらい早まったかなと思います。

 秋季プレーオフ成都での開催となります。当初は観客を入れての開催を予定されていましたが、新型コロナウイルス感染拡大予防のため、急遽観客を入れての開催は中止となりました。各クラブもファン達もがっかりしていますが、最近猛威を振るっているオミクロン株は非常に感染しやすいこともありますし、こればかりは仕方がないことなのかなと思います。

 そして今回から開催日程が1日伸びました。去年から言われていましたが、選手達の拘束時間があまりにも長いという問題がやっと反映されたなと思います。プレーオフは予選とは違いBO5、先に3勝した方の勝利となり、選手達の疲労を心配する声も前々から上がっていましたし、例えば前回のプレーオフでは敗者から勝ち上がってきたWolves戦隊は連戦続きでかなり疲れていたと思います。寝具持参で少しでも疲れを癒そうと横になっていた選手や、少しでも寝たら絶対に起きれなくなるからと言って休めなかった選手、そしてHuan選手はエナジードリンクの飲みすぎで鼻血を出していた、なんてこともあったようで…。それでも決勝戦以外は連戦が続く戦隊が今回も出てくるでしょうし、試合開始時間を早めた方がいいんじゃないかな…?とは思ってしまいますが。

 プレーオフも秋季予選同様のルールとなっております。予選終了からプレーオフ本戦までの時間が短かったこともあり、変更点はなしです。プレーオフなので試合は全てBO5、先に3勝した方の勝利となります。

 ここからはプレーオフに進出した戦隊の印象を挙げていこうと思います。

 

予選1位通過 Wolves戦隊

 予選最終日にまさかの逆転でWolves戦隊が1位通過です。

 彼らはほぼ隙がない戦隊と言っていいかなと。大魔王と呼ばれているDOU5のDongX選手ですら未だ彼らにどう攻めたらいいか迷い続けているのでは?と感じるほどです。それでも彼らも調子が悪いときは悪いですし、絶対に勝てないというチームではないはずなのですが。

 彼らは勝負強いのかなと感じる場面は多々ありますし、サバイバーが不調であればAlex選手が勝負に出るということも予選でありました。不安点を挙げるとするならJelly選手の手の調子でしょうか…予選中からマッサージ器を持ち込むほどの具合ですし、プレーオフに響かなければいいのですが…。

 COAⅤに一番近いのは彼らでしょうし、秋季も勝って前回は予選落ちで悔し涙を流したCOAへ一番乗りしたいはず。

 

予選2位通過 DOU5戦隊

 予選最終日にまさかの転落。予選終盤は要であるDongX選手の調子が悪いかなという感じです。

 サバイバーも悪くはありませんが、やはりほぼ全勝で予選を通過した夏季からはやや落ちたかな?という印象を受けますし、やはりチームの要であるDongX選手の調子に左右されるチームだなと感じています。とはいえ、最強ハンターであるDongX選手は、試合展開も脳内で把握できるほどの頭脳の持ち主ですし、彼の調子が悪くなるときは心理状態が悪いときなので、プレーオフも決勝までは順調に進めるのではないかなと思います。

 DongX選手は優しい性格ですが、試合に優しさはいりませんし、どの試合も気持ちを強く持てば勝てると思います。問題がなければCOAⅤに大手をかけることができると思います。

 

予選3位通過 MRC戦隊

 夏季予選では何度も悔しい思いをしていた彼ら。秋季からは新たな編成となって久しぶりにプレーオフに進出。

 夏季では絶不調だったXC選手の調子がなんとか戻ってきたこと、そしてサバイバーが2名新たに加入したことで順位がここまで上がってきたなと思います。彼らはXiaoD選手率いるサバイバーありきのチームではありますが、秋季は上手くサバイバーとハンターのバランスが取れていたのではないかなと感じています。

 不安があるとするなら、サバイバーが緊張してしまわないかということ。XC選手はCOAⅣの土壇場で4吊りしたこともあり、大舞台ではさほど緊張しないタイプだと思いますが、久しぶりのプレーオフ、そして初戦から大魔王DongX選手との対戦なので、サバイバー4人が過度に緊張しないことを祈っています。

 

予選4位通過 GG戦隊

 GGは予選後半に調子を落としてしまい、最終的に4位でフィニッシュ。

 彼らの癖というか、前半は調子が良くても後半に疲れが出てしまい、そこで調子を崩すということがほぼほぼあります。そして秋季予選の試合前のチーム動画でもそれをネタにされてしまっていました。今回も予想通りそうなってしまったようです。

 秋季からハンターはxawm選手の一人体制になりましたが、そこまで不安はないです。彫刻家や血の女王で4吊りができるのは素晴らしいと思います。そして予選では久しぶりのヴァイオリニストでも4吊りしていましたし、手数を着実に増やしているのはすごいです。プレーオフでの問題はサバイバーかなと…夏季プレーオフもKucao選手や当時在籍していたZzai選手は普段通り落ち着いていましたが、18選手やkoko選手はとても緊張していましたし、今回は新たにスタメン入りしたXen選手もいますから、夏季よりもガチガチにならないといいのですが…。

 

予選5位通過 ACT戦隊

 ACT戦隊は夏季に引き続き、秋季も予選通過です。

 ACTがここまで伸びた理由としては、ハンターのYue選手がコツコツ頑張って努力を重ねてきた結果がやっと目に見えてきたことがあるのではないかなと思います。夏季プレーオフもそうでしたが、苦手な破輪を練習して使えるようにしたり、今回は漁師を頑張って練習し使えるようにするなど、ACT全体にも言えることですが、彼らはコツコツ努力をして力を伸ばしていく戦隊なのではないかなと思います。

 サバイバーも悪くはないのですが、立て直しを優先してしまった結果、解読が進まずに4吊りという結果が何度かあったので、立て直しよりも解読を進めた方がいい場面を焦らずに見極めることが必要なのかな、と思います。

 

予選6位通過 FPX.ZQ戦隊

 前半でかなり遅れをとった彼らがギリギリ予選通過。

 彼らがここまで順位を落としたのはこれが初めて。原因としてはAfu選手の不調とiron選手の腱鞘炎、あとは上手くサバイバーが噛み合っていなかったことではないかなと。やはりいろいろなサバイバーを使えるのがLong選手だけというのはチームとして痛いかなと…。

 彼らは去年の夏から非常に運が良かったチームだと思いますし、運が普通ぐらいになった現在のチームの能力的にはこのぐらいなのかなと感じてしまいます。それでも後半で追い上げてきたのはすごいなと思いますし、そこは彼らの底力かなと。

 それにしても、後半からの加入連発で多くのメンバーを抱えているチームのはずなのに、一度の失敗でそのメンバーを出さないというのはもったいないなと感じてしまいます…。

 

 どの戦隊も優勝すれば世界大会であるCOAⅤに一番乗り!最後の最後まで諦めずに画面の向こう側にいるファン達の声援も力に変えて頑張って欲しいです!

 秋季プレーオフは2021年12月31日から!年末年始はIVLで決まり!