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IVL2021秋季プレーオフ終了! Wolvesについて軽くおさらい!

 延期により間がかなり空いてしまった秋季プレーオフも無事に終了。

 

 優勝は夏季に引き続き、Wolves戦隊!優勝おめでとうございます!

 

 2021秋季は多くの方の予想通り、WolvesがDOU5を制し、2連覇で幕を閉じる形となりました。

 これはWolvesが強い戦隊ということもあるのですが、やはり夢の魔女の弱体化が大きく関係しているのかな、と感じます。DOU5のDongX選手が大魔王と呼ばれるようになった所以も、夢の魔女を使用しての4吊りを何度もしているところからきていましたし、現在ではその夢の魔女では2吊りが限度となり、4吊りができなくなってしまった、ということは必然的に彼らの弱体化に繋がると考えていいと思います。

 サバイバー環境にもかかわらず、ハンターで勝っていたチームのDOU5が決戦で勝つことが難しくなってしまうのは仕方ないことなのかな…と。

 IVLを長く見ている方は何となく分かると思いますが、選手達が入場してからの表情や仕草からその日の調子の良し悪しが分かってしまうこともありますし、BAN・PICK、そして試合中の動き方でも試合の結果が大体予想できてしまう、ということもあります。それに現在のサバイバー環境。決まりきったBANとPICK。今は正に第五人格、そしてIVLの超マンネリ期、と言ってしまってもいいのかもしれません。

 

 さて、話題は変わりまして、IVL2021を連覇した戦隊、Wolves。彼らの特徴は勝負強さにあります。

 昨年の夏季はあまりぱっとしない戦隊だった彼ら。そんな彼らが変わったのは2020秋季にてアマチュア時代から活躍していたHuan選手が加入したことがきっかけのような気がします。

 Huan選手は旧MRC時代からプロ選手になりたかったものの、事情により断念。しかし、秋季から仲がよかったメンバーがいるWolvesに加入。彼が加入してからサバイバーが強い戦隊と呼ばれるようになっていきました。

 ですがそんな彼らも昨年のCOAⅣは予選敗退。どの戦隊よりもチャンスがあったにもかかわらず、ネット回線の不調や何とか勝ちたい、という焦りからチャンスを掴めずに敗退という悔しい思いをしていました。そしてその後のハンター3名の脱退。残されたサバイバーの前に現れたのが、現メインハンターであるAlex選手です。

 Alex選手もAlex選手で、COAに対する強い想いを持っていました。彼はGrの元ハンター。COAⅡの際、すでにパソコン版へ移行していた彼は操作面で試合に出たくても出られなかった、という経緯がありました。IVLが始まった当初は、プロには参加しないと言っていた彼でしたが、プレーオフやCOAⅣでのゲスト解説でIVLに関わっていく中で、湧き上がった心残り。それはCOAの試合に参加できなかったこと。そこで1年だけと期間を決め、自身の配信サイトがCCだったこと、そしてサバイバーが強かったことが決め手となり、Wolvesに加入することになるのです。

 Alex選手も初めは慣れない操作に苦労し、サバイバーに逃げられていましたが、彼が本領を発揮するのはプレーオフなどの大一番。夏季、そして秋季プレーオフでは持ち前の勝負強さでチームを勝利に導くことが何度もありました。

 秋季では途中でJelly選手の手の不調がありましたが、それもクラブからのサポートで乗り越え、プレーオフではFMVPを獲得。彼らは単純に技術面が優れているだけではなく、お互いをサポートする力、そして仲間を信じるという強い精神力も持ち合わせているのだな、と感じることも多かったように感じます。

 そんな現段階最強チームと呼ばれる彼らを秋季で2度も破った唯一のチーム、それはAlex選手の古巣であるGr。勝てた理由はただ運が良かった、と元メンバーであるppx選手は語りますが…。今はWolves一強時代のように感じられますが、歴史を辿ればアマチュア時代のGrが一強だった時代もあります。そして2020IVL連覇者はFPX.ZQ。しかし、その彼らをCOAⅣで破ったのはGG。そういったことから、もしかしたらCOAⅤで何か変化があるのではないかな、と密かに思ってしまいます。

 

 さて、多くの選手達は少しの間、春節のお休み期間に入ります。彼らがまた集結するのは、COAⅤ予選に向けての練習前。それまでゆっくり休んでCOAⅤに向けて頑張って欲しいです!

 それではまた次の更新でお会いしましょう!